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モラルハラスメント

モラルハラスメント もくじ

モラルハラスメントとは精神的暴力

 モラルハラスメントとは、言葉や態度によって人の心を傷つけ、心が壊れるまで追い込んでしまうような精神的暴力のことをいいます。他人には痛みが理解されにくいのですが、うつになったり自殺に追い込まれるケースもあります。モラルハラスメントは、夫婦間、男女間に限って起こるものではなく、また、家庭や職場、学校、地域、施設などでも発生しています。

 しかしここでは家庭内・夫婦間における問題、夫を(加害者)、妻を(被害者)という設定で説明していきます。

モラルハラスメントの特徴

 加害者(夫)たちは、自分がモラルハラスメントを行っているとは自覚しておらず、考え方を修正しようという気持ちもありません。妻がなんとかして夫の心を変えようと努力しても逆に精神的負担を増すだけで、状況は何も変わりません。

このような夫たちは自己愛が強く、自己中心的な人で次のような特徴があります。

  • いつも自分が優位に立ち、賞賛が得られないと気がすまない
  • 他人の気持ちに共感することや、心を通わせあおうという気持ちがない
  • 他人にあこがれて近づいても、すぐに嫉妬心で心がいっぱいになる
  • 他人をほめるということをしない。欠点をあげつらい、いつも悪口を言っている
  • 自分の考え方や意見に異を唱えられることをいやがり、無条件に従うことを要求する
  • 自分の利益のためなら、他人を平気で利用しようとする
  • 自分は特別な人間だと思っている

また、夫たちは妻を不安に陥れるためによく使う方法として

  • 社会観や趣味など、相手の考えをあざ笑い、信念をゆるがせる
  • 妻に、言葉をかけない
  • 人前で笑いものにする
  • 他人の前で悪口を言う
  • 釈明する機会を奪う
  • 妻の欠陥をからかう
  • 不愉快な態度を表し、それがどういうことか説明しない

モラルハラスメント・精神的暴力の例

 「まったく、いつものろまだな。グズならグズなりに、なんで昨日のうちから準備しておかないんだ!」
モラルハラスメントは、こんな日常の何気ないやり取りの中にもみられます。妻の非を見つけ、「お前は何をやってもダメな人間だ」などと人間的価値をおとしめて、自分の自尊心を満足させるのが、加害者の常套手段です。
妻は、自分の人間性を非難され「ダメ人間」のレッテルを貼られますが、夫は「非難されるのはお前に非があるせいだ」と思わせます。そのため、妻はその言葉を素直に受け入れ、自己を否定してしまいやすいのです。

 筆者が被害を受けた妻たちと面談してみると、「自分が悪いような錯覚に陥り、夫の言分を肯定してしまい何がなんだかわからなくなって余計気が落ち込んでしまう」という回答が必ず返ってきます。しかも、妻が自己を責めつづける限り精神的いじめは他人に気付かれにくく、夫の支配からもなかなか抜け出すことができません。

 そして、夫は「ダメなお前を受け入れられるのは、私しかいない」と自分を唯一の理解者であるかのように思わせます。妻が素直な人であればあるほど、巧みな言葉に惑わされて、自ら犠牲的立場をとり続けてしまうこともあるのです。モラルハラスメントを受けつづけると、妻はうつ病になったり、支配から抜け出したのちにもPTSDに悩まされることもあります。

 こうした危険を避けるためにも、本人が「精神的いじめ」の被害に早く気づいて夫の支配から脱出する必要があるのですが、それにはまず夫の特徴を知っておくことです。

モラルハラスメントを受けたときは

 妻がモラルハラスメント 精神的いじめ 精神的暴力を受けたときには、最初から解決不可能な問題と考えるのではなく、まず話し合うことで善処を試みていくことが肝心です。しかし、モラルハラスメントも人格的障害者のDVの一種であり、このような人格を改善することは容易でないことを肝に銘じる必要があります・・・。

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