私が見てきた養育費 | 茨城離婚相談所(茨城県日立市 弁護士要らずの離婚手続き・協議離婚・離婚問題の相談)

私が見てきた養育費

賢い養育費の取り方

協議離婚のときに多いのですが、とにかく子の親権だけ取れたら別れられればいい、別れることだけが目的で、慰謝料や養育費、財産分与も決めずにあたふたと離婚してしまう妻たちは結構多いのです。もっとも離婚する当時、夫は無職かそれに近い生活環境のため金銭的な取決めをしても意味がない、と諦めて離婚してしまうことが実態なのですけれど…。

しかし中には賢い人もいて、離婚当時養育費をもらえなくても、別れた夫に金銭的な余裕ができる場合があるだろうことを予測して、将来のため養育費だけは確保しようと調停を申立て、養育費の支払いを調停調書で成立させました。

この夫人は「離婚調停成立の日の翌月から、子が満20歳の月まで金3万円を支払うこと」で調停を取り決めたのですが、夫は案の定以降19年間に亘って養育費の支払いを履行しませんでした。

事例 : 生活力回復した元夫の給料差押

子が東京の大学に入学して、母親の出費は大変になってきました。
一方別れた夫は、ある小さな工場の工場長の立場で働いていることがわかりました。

妻は、離婚当時の調停調書を家庭裁判所に出頭して事情を説明すると、「10年の消滅時効にかかっているが相手がそれを主張しなければかまわない」「給料の差押さえをしましょう」と方針が決まり、窓口は簡易裁判所に移りました。

養育費の滞納分は684万円に上ります。夫の給料は手取りで30万円。この2分の1が差し押さえられて、彼の勤務する会社から直接15万円が別れた妻の口座に振り込まれて来るようになりました。

この事例は珍しいことではなく、養育費、その他の金銭の支払いを調停や公正証書で取り決めてもそれを夫が履行しないため、取立てを諦めている妻たちは意外と多くいます。しかし、決して諦めることなく、事例の妻のように別れた夫の現況を調べて給料や自動車、家財道具(嫌がらせの意味も含めて)などをどんどん差し押さえていきましょう。

事例2 : 上手に養育費を取っている賢い奥さんの事例を教えます

日高一郎と由香里夫婦は熱烈な恋愛の末に職場結婚したのだが、一子を産んで3年後に離婚した。性格の不一致で激突型の協議離婚は整わず調停離婚が成立した。

4万円の養育費支払いを取り決めたのだが、一郎は意地が悪く、1カ月養育費を支払っては、数ヶ月怠り、また1カ月支払っては数ヶ月延滞することを数年も繰り返している。その間、家庭裁判所の支払い勧告が数度出されているが全く意に介さない。子育てと仕事に追われて暮らしている由香里は、養育費の取立てに疲れてしまい、養育費のことを考えるだけでうつ症状が出るくらい心身の状態が悪化してしなったため、このことをしばらく考えないように心がけた。

養育費ありがとうの手紙を添えて

年月がたち、子の笑子が小学1年に入学した4月。由香里の気持ちも和むことが多くなった。ちょっとしたきっかけで笑子の入学記念写真を別れた夫一郎に送った。すると、夫からかなり大目の養育費が送金されてきた。

それ以降、由香里は笑子の前期・中期・後期の通知表やいろいろな成績、表彰状などをコピーして一郎におくった。小学2年、3年、4年と成長するにつれて笑子の成績は群を抜くようになり、毎年3回一郎に送る通知表のコピーに、「養育費のおかげで笑子はすくすくと成長しています。父親に似て成績は抜群によくて先生からいつもほめられています。ありがとう」と添え書きを入れて送り続けた。小学校が終了して、中学に進学すると常に学年でトップクラスの成績を修めるほど笑子の成績は向上し続けた。現在笑子さんは進学校の高校1年生になるが、父親からの養育費は順調に送金が続いているという。

これは機知に富んだ母親の養育費回収作戦ですね。養育費支払いは長期戦になるので、ある時期支払いが停滞していたとしても諦めずに硬軟さまざまな手法で別れた相手に訴え続けることですね。

養育費番外編

経済的に恵まれている妻ばかりでなく、前途が決して明るいとはいえない妻でも、「別れた夫から養育費を貰うと子育てに介入されるからいや」と、始めから子の養育費を請求しない気丈な妻たちもいます。

子の養育費に関しては、夫婦の一方が有責配偶者の立場になっても養育費の支払い義務は避けられないことですが、確かに「あいつから養育費をもらうと父親面してなんだかんだといつて介入れるのがいや」という気持ちは一理あると思いますし、「最初から別れた夫からの養育費援助をあてにして別れるのがおかしい。そんなことなら別れない方がいい」という意見も少なくないのです。逆に、養育費を取り決めないで別れてしまったものの、離婚して10年くらい経って生活が苦しく、家庭裁判所に養育費請求の調停を申立てた婦人もいます。

ところで、裁判所のホームページや書物等による養育費の相場は、子ども1人の場合は2万円を超え4万円以下が多く、子ども2人の場合は、4万円を超え6万円以下の場合が多いのです。従って、この辺が一つの相場かもしれません。

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